吉野川ラムサールネットワークは吉野川河口域をラムサール条約湿地にするための団体です。

趣旨・概要

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吉野川は、徳島に住む人びとの誇りであり
宝であり、ふるさとそのものなのです。

吉野川の流域に暮らす私たちは、吉野川を巧みに取り入れながら、くらしの文化を育んできました。流域で栽培される藍は日本の魂を彩る色となり、サツマイモ、水稲やレンコン、そしてシジミ、アユ、スズキ、ハモ、シラス、青海苔など豊かな幸は、四季折々人々の食卓を賑わせています。また、大きなヨシ原をともなう広大な河口干潟には、絶滅危憤種のクロツラへラサギ、ホウロクシギ、へラシギなど多くの渡り鳥が訪れ、シオマネキ、ハクセンシオマネキ、トビハゼルイスハンミョウなど今や各地の干潟から姿を消しつつある生きものがあたりまえに見られる場所でもあります。

これらすべては、とりもなおさず14.5kmにもわたる日本最大規模の吉野川河口域(汽水域)に育まれた多様な生態系が生み出したものにほかなりません。さらに、吉野川はそこを訪れる多くの人びとの心を烏の舞う大空と川とその向こうに広がる海の雄大な風景で癒してくれています。徳島の真ん中を東西に貫く吉野川は、私たちの誇りであり宝であり、ふるさとそのものです。

ラムサール条約湿地への登録は、これからの地域づくりに活かしながら、歴史と文化に根ざした豊かな吉野川を次世代の子どもたちに伝えていく鍵となるものと確信します。

吉野川ラムネット設立趣旨
吉野川河口域(汽水域)のラムサール条約登録をめざそう!!

四国三郎の名で親しまれている吉野川。私たちはその恵みを享受して暮らしています。
黒潮により届けられる暖かく湿った空気が四国の山々にぷつかり、多くの雨を降らせ、豊かな森を育み、多様な生きものを育て吉野川へと注いでいます。大量のエネルギーを蓄えている吉野川は、時に暴れ川として大きな被害をもたらすこともありましたが、流域に暮らす人びとは、そのエネルギーを巧みに暮らしに取り入れ、持続可能な方法で賢明に利用し、豊かな文化を育んできました。

徳島の真ん中を東西に流れる吉野川は、徳島に住む私たちの宝であり、ふるさとそのものです。
私たちの先祖が、吉野川をずっと守り育ててきたように、私たちは、保全と賢明な利用を進めている「ラムサール条約湿地」として保全していくことを決意しました。すでに吉野川河口域(汽水域)は、環境省の「日本の重要湿地500」に選定されています。また「東アジア・オーストラリア地域地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク」にも登録されており、国際的にも重要であることを示しています。
吉野川の河口から第十堰に広がる河口域(汽水域)とそこに堆積した河口干潟の大きさは日本最大の規模を誇り、絶滅危倶種に指定されている希少種も多く、同時に生物多様性に富み、賢明な利用が昔からなされ、ラムサール条約の国際基準を満たしています。

私たちは、吉野川河口域(河口から第十堰までの汽水域)をラムサール条約湿地として保全するとともに「世界の吉野川」として徳島のまちづくりに活用していきます。そのための推進母体として、吉野川ラムサールネットワーク(略称吉野川ラムネット)を設立し、登録までの活動を進めていきます。

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